やっぱりこの案がいい。
と選んでいただいたのがナナメの家でした。



ナナメの家のお施主さんは、インテリアのイメージや外観の色や素材感について、こんな家にしたいというイメージがしっかりある方でした。
そのご希望からイメージを膨らませて、具体的な建物の形の案をいくつかご提案したところ。。。
選んでいただいたのがナナメの家でした。
「斜めだと家具を置いたりするのが難しいのではないかと心配だったから、一度は別の案にしようかと考えたが、案を見ているうちにナナメの魅力を諦められなくなった。」そうなんです。もちろん家具を置く場所も考えながら設計を進めたので心配ありませんでしたよ。


日常に空間の豊かさと楽しさを。



1Fはオープンな日常生活の場。エントランスホール、書斎、キッチン、ダイニング、リビングがひとつになった場所です。
それぞれの場所は、高天井や、3連壁、アーチニッチの壁面などで、ゆるやかに区切りました。色んなコーナーがあるので、気分や天候によって居場所を変えるような楽しみ方もありますね。


アンティークが調和するインテリア


ガレが好き。というお施主さん。照明器具、ドア、ステンドグラス、アイアンワークの手摺などは、お施主さんからの支給品という形をとりました。お施主さん自らチョイスしたアンティークを内装と合せて確認しながら、一緒に決定していきました。

階段は地中海のまちの路地のようになった


2階から見下ろすと、窓からの陽差と塗り壁が地中海のまちの路地のよう。リビングから見るとアーチ窓の向こうにピンクの壁が鮮やか。玄関からは2連のアーチが印象的。そんな豊かな気分へとつながっていく階段。

間仕切り方は、襖がベストチョイスでした

2Fは寝室と子供室スペース。スペースというのは、2Fもやはりオープンになる一つの空間としたからです。ただ寝室部分は、間仕切りで全開かつ全閉にしたい。ホテルの結婚式場などにあるスライディングウォールのような機構なども検討しましたが、それでは木造の住宅にはなじまない。
結論は「襖」。費用がかからない、軽くて使い勝手が良い、簡単に取り外せる、紙を張り替えればメンテナンスも簡単、なんといっても住宅にしっくりなじむ、あらゆる点で優れている襖がベストチョイスでした。

photo by masatoshi sakamoto