中庭に浮かぶバルコニーが家族をつなぐ二世帯住宅。

親世帯、子世帯とも、リビングを中庭に向かって開きました。
ひとつの中庭を2家族が共有するかたちにしたことで、同じ景色、同じ季節を感じながら、うれしさや楽しみがどちらの家族にもつながっていく家になりました。
その中庭にバルコニーと階段を配置し、ふたつのリビングは中庭経由で往来できるようにしました。
朝はお孫さんがバルコニーから降りてきて「おはよう」の挨拶をしてくれるそうです。

容積率100%という厳しい法規制の下、「それぞれ独立完結も出来る二世帯住宅」としての空間を設えることも一つの課題でしたが、容積緩和規定を活用してご希望を実現することが出来ました。その結果、スキップフロアの変化に富む空間、温熱環境の安定した地下室、床下蔵など、むしろ魅力と利点のある住まいになりました。
地下は鉄筋コンクリート造、地上は木造、バルコニーは鉄骨造という各構造体を適材適所で採用した混構造の建築物です。

photo by isao imbe

 
 
バルコニーの家
(2世帯住宅)


 
所在地:埼玉県さいたま市
構造規模:地上木造2階
      地下RC造1階
竣工:2019年
構造設計:正木構造研究所
施工:内田産業
 
 
 
 
 
 

photo by isao imbe